大学の前期が終わって、気がついたら孤立をしていました。
もともと、人付き合いが得意ではなかったので、今更サークルに入ったり、友だちを作ろうという行動は起こせませんでした。
「普通」の人のように振る舞えない自分が情けなくて、次第に大学から足が遠のき、外にでる気力もなくなり、そのまま8年間ひきこもり状態となりました。
「このままじゃダメになる」と思いながらも、自分一人では行動は起こせずにいたところ、区役所でチラシをもらってきた母に連れられて、東プラに行くことになりました。
初回面談では、家族以外とコミュニケーションを取ることなんて10年近くなかったので、言葉が全く出てこなくて、オロオロしたのを覚えています。
それでも、スタッフの方は僕の言葉が出るまで待ってくれて、その一つひとつを大切に聞いてくれました。
はじめは所在なく居場所の隅に座っているだけでしたが、スタッフが話しかけてくれたり、遠巻きにですが講座を見学したりして、ゆっくりと東プラの空気に慣れていきました。
そのうち他の利用者の方も、僕に話しかけてくれるようになって、好きな音楽の話で盛り上がったり、居場所でゲームに参加するようになりました。
年齢は様々ですが、同じような悩みを抱える仲間が「社会に参加する」という一つの方向を向いて、お互いを認めて助け合うこの場所が、今の僕の居場所になっています