ひきこもり70万人の日本!
あなたのうちは大丈夫?
大学進学、就活、就職。環境の変化でつまずき、ひきこもりになる若者が年々増えています。
本書では、ひきこもりに悩む当事者家族を支援している、認定特定非営利活動法人育て上げネットが運営する親の会「結」相談員の協力を受け、今何が親に必要なのかをイラストレーター上大岡トメさんが執筆。
ひきこもりの解決につながる、具体的な行動や言葉のかけ方などを実例たっぷりのマンガでレポートします。
「言葉かけ」「接し方」「心構え」が詰まった1冊です。
■本書概要
A5判/1C/128P
本体:1100円 定価:1188円
ISBN:978-4-04-067909-9
発行:KADOKAWA
■著者紹介
上大岡トメ(カミオオオカ・トメ)●イラストレーター。東京生まれ。東京理科大学で建築を学ぶ。趣味はダンスとヨーガ。
主な著書に作『キッパリ!たった5分で自分を変える方法!』(幻冬舎)『のうだま1、2』(池谷祐二氏と共著、幻冬舎)、「ずさんな家計を整えました」(KADOKAWA)など。自身も20歳をすぎたコドモたちに対して、心配のつきない日々
子どもがひきこもりになりかけたら
コミックエッセイ発刊記念 母親の会「結」 利用者インタビュー
結とは?
オンライン結とは?
そのノウハウを、より多くの方に。育て上げネットのオンライン結は、インターネットと、ご自宅のパソコン、タブレット、スマートフォンを利用して、「どこからでも」「顔の見える相談」ができるシステムです。
著者メッセージ
コドモたちの置かれている環境が、あまりに自分たちの頃と違う。わかっているつもりでしたが、こうやって取材をして客観的に自分を振り返ると、全くわかっていませんでした。
無意識のうちに、自分の価値観にしがみついて、それでコドモたちをジャッジしていた。私は偏差値重視の学生時代を送ったので、それをコドモたちにも押し付けていました。今思うと、すごく窮屈だったと思う。うーん、それ以外にも反省点は多し。
きっと、私のように思っている人も多いと思います。
でも、私は自分を責めることはしません。
はい、居直りましたよ。過去は変えられないもの。反省しつつ、今からできることをします。まずコドモの話を聞く、ということ。「結」の方たちも「遅いことはありません」とおっしゃってくださったし。
実はこの本を描いている時に、娘が突然大学院進学をやめ、全然違う分野に進路変更をしたい、と言い出しました。
全く予想していなかったので、ホントにビックリしました。動揺しつつも、とにかく話を聞きました。本人の本気さを感じ、最終的に彼女の意見を尊重。今、娘は新しい道に進んでいます。
もし私はこの本に携わってなかったら、電話口で頭ごなしに反対していたと思う。今回の決断がどうなるのかわからないけど、それは彼女の人生。どうにかするでしょう。と、こうやって距離を置けるようになったのは、私にとっては進歩です。
荒海に出て行くコドモを、力ずくで止めるのは、カンタンかもしれない。でも今の私はとりあえず送り出して、荒海での灯台やブイになってあげたいと思っています。それには、こっちにも体力も筋力も必要。ブイごと沈むわけにはいきませんから。それには私も自分の人生を、一生懸命生きようと思います。
「結」の会の、ひきたさん、森さん、森本さん、安藤さんには、本当に貴重なお話をうかがいました。深刻な話でも、みなさんの前向きな明るい笑顔には本当に救われました。毎回の取材の中、目からウロコの金言をたくさんいただきました。編集の松田紀子さんもコドモを持つ母親同志として悩みを共有しつつ、ああでもないこうでもないと紙面を画策しました。
そして最後になりましたが、ここまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました。どうか気がかりなことが、解決に向かいますように。
またお会いしましょう。