報道関係各位
「若者と社会をつなぐ」をミッションに若年者就労支援を行なう、認定NPO法人育て上げネット(東京都立川市:理事長 工藤啓)、生活習慣病予防と医療費適正化のために「セルフ健康チェック」を手がけるケアプロ株式会社(東京都中野区:代表取締役 川添高志)の2社は、健康診断や保健指導を受ける機会を持たない若年無業者に対して、健康チェックと健康に関する指導を提供するプログラムを開始いたします。
一般に就業者は労働安全衛生法等により、学生は学校保健安全法等により、年に1回の健康診断を廉価・無料で受ける機会が提供されています。しかしながら、無業の若者はそのどちらの機会もなく、かつ経済的理由から自己負担での病院での健診受診も難しい状況にあります。廉価・無料の住民健診を39歳以下の若年層の住民にも提供している自治体も一部ありますが、実施義務はありません。実際に、育て上げネットの就労基礎訓練に通う無業の若者に聞き取り調査をしたところ、健診受診率も極めて低く(*1)、「社会的所属がなく収入もない=健康診断・指導を受ける機会がない」ということが分かりました。
*1 本プログラムと並行して、若年無業者等に対して一定規模のアンケート調査を実施し、定量的なデータを算出予定。
また、若年層は一般に健康意識が希薄な傾向にあり(*2)、健康状態の悪化に気づきづらい恐れがあります。実際に育て上げネットの支援の現場でも、就労に際し健康面での問題が生じるケース(体力、身体状態、精神状態、睡眠、体質等)に数多く接してきました。
*2 健康に積極的に取り組む・生活習慣に注意する人の割合は、40歳以上では58%であるのに対し、20~39歳では45%である。(厚生労働省H26健康意識に関する調査http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000052548.htmlより)
こうした背景から、パイロットプログラムとして、育て上げネットの就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」を利用する若者にケアプロ株式会社の提供する検体測定室を活用した健康チェック・保健指導を導入します。また、より広く若年無業者にアンケートを実施し、若年無業者の健康意識・行動の現状と、それらが「働く」と「働き続ける」にどのような影響を及ぼしているかに関して調査研究を実施します。調査研究には、近藤尚己医師(東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻保健社会行動学分野准教授)にご協力いただきます。
■実施概要(健康チェック・保健指導実施日)
日 時: 第1回)2016 年 6 月 15 日(水) 10:00-12:00
第2回)2016 年 6 月 22 日(水) 10:00-14:00
測定項目:血糖値、BMI、血圧
会 場: 認定 NPO 法人 育て上げネット
東京都立川市高松町 2-9-22 生活館ビル 1F
<本件のご取材に関するお問い合わせ先>
■認定特定非営利活動法人 育て上げネット(事業担当:新宅・合志)
TEL:042-527-6051(月-金 9:00~18:00) E-mail:info@sodateage.net
■ケアプロ 株式会社(事業担当:鈴木・大関)
TEL:03-5389-1220(月-金 10:00~18:00) E-mail:info@carepro.co.jp