育て上げブログ

2020年07月30日

手探りの中のオンライン×就労/学習支援をお伝えします


在宅ワーク推奨から、原則在宅ワークにり替え、とにかく、職員の安全と支援継続のバランスをどこでとるべきなのか。刻一刻と変わる環境のなかで、いまも考え続けています。 

対人支援という仕事であっても、みんな人間なので当然不安度も異なります。さまざまな情報や環境によって強い不安を感じるひともいます。逆に、こんなときだからこそ必要なひとには対面で、というひともいます。

感染予防対策をしながらはもちろんですが、対策をしているから個々の不安をすべて取り除けるわけでもありません。本当に悩みながら走っています。

オンライン×学習支援


育て上げネットでは、地元の小学生から高校生くらいまでの学生に対して、学習や生活面の支援もしています。特に経済的に厳しい環境であり、家庭も不安定である子どももいます。

学校がなくなり、給食がなくなり、基本的に自宅に居続けるというのは、大人でもストレスと向き合う日々ですので、子どもであればなおさらです。

対面でみんなが集うことが難しいなか、僕らも多くのNPOなどと同じようにオンラインでもできることを模索しました。デバイスやWi-Fiを確保し、ご厚意でいただいたマスクや食材のニーズとのマッチングも行いました。

学校も混乱しているなかで、オンラインで学習するのは簡単ではないため、子どもたちのためにオンライン学習システムを企業とタイアップして子どもたちにも提供しています。

しかし、それだけで子どもたちにとってやれることをやり切ったとは言えません。オンライン上に仮想の居場所を作り、ときにゲームを、ときにワークショップを職員と子どもたちで作っていきます。

LINEで情報を流し、何かあれば相談しながら一緒に考えます。それでも、ずっと画面越しでのやりとりは、子どもたちにとって別のストレスになるかもしれません。オンラインでも全然大丈夫な子もいれば、ネットのなかのつながりの先に不安を持っている子どももいます。

アンケート調査だけではわからないところは、個別の対話で彼ら、彼女らが話したいとき、話せるタイミングで聞き取り、改めて何ができるか。いま行っているものがその子にとってよいことなのか考え、次の一手を手探りで打っていくしかありません。

前例のない状況のなか、職員同士も暗中模索の状況です。それでもこの数か月のチャレンジとサポートで、おぼろげながら見えてきた子どもたちのこと、家庭のこと、これからのことがあります。

今回育て上げネットのYouTubeチャンネルで、子どもたちを支える事業責任者である下田が、仮説と検証、トライ&エラーを繰り返しながら見えてきた世界をお話しします。また子どもたちはコロナ禍初の夏休みを迎え、保護者はどうサポートすればいいのか、家族支援スタッフと一緒に考えます。

●「子どもはスマホでなにしてる?なに見てる?~ネット時代の見守り方~」ご視聴はこちら

オンライン×就労支援


学習支援以外にも、育て上げネットではさまざまなオンラインでの取り組みを行い、ウェビナーおよび動画で配信しています。

これまでオンラインと相談、オンラインとインテーク、という対人支援におけるもっとも基本的な部分を配信し、二回で100名を大きく越える参加者がおられました。若者を支援する方のみならず、行政、企業、学校関係者など、多くの方々が参加しています。

今回、8月11日には第三回「育て上げネットにおけるオンラインセミナーの現状」を開催します。

毎回、参加者には育て上げネットが社内外用にまとめた資料を事前に送らせていただき、先にいただいた質問や疑問に回答する形が評価されています。今回もその形式で行います。

今後、オンラインでのセミナーやグループワーク、ウェビナーなどを検討されている方々にとって少しでもお役に立つ情報を共有できるようにします。支援団体、支援者がオンラインでも価値提供できるようになることが、広く情報や相談ニーズを持たれている方にとって必要とされる要件です。

ぜひ、こちらもご参加いただけましたら幸いです。

●「育て上げネットにおけるオンラインセミナーの現状」お申込みはこちら

育て上げネット
工藤 啓


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