事務所で栽培
若者とともに食事を作ったり、お祭りで屋台を出したりするなかで、自然と仕入れ、加工、販売などを行っています。そういう支援現場は多いと思います。育て上げネットは、田畑を持っているわけではないため、食材は常に仕入れとなります。
先日、スタッフと何気なく話をしているとき「食材作るのいいと思うんですよね」という話になりました。がっつり農作業することがどれほどの支援効果を生み出すのかわかりませんが、すぐにできるわけではないため、自宅で長男が栽培してみた「しいたけ」で試してみることにしました。
・シイタケ栽培キット 【もりのしいたけ農園栽培容器付】 森産業株式会社
専用のパッケージを使いましたが、実際にやることは毎日水をあげるだけです。すると1週間くらいで信じられないほどのしいたけがにょきにょきできてきます。しかし、農作業はなんだかんだ手間暇がかかる、という部分を緩和できないかという話になりました。もちろん、日課として水を遣るというのもいいのですが...
写真はジョブトレのスタッフですが、お休みの日もあります。作物を育てるのはいいのですが、そのためにスタッフが休日に出てくるということをなくしたい。そんなことをつらつら考えているなかで、よこはま東部ユースプラザのスタッフのところに行って、相談しました。
すると、こんなことができるんじゃないか会議で先行きが見えました。現在、日本マイクロソフト社とともに「若者TECH」という、ICT技術を使って就労支援をしたり、就労を直近の目的としなくても、手で触れてやってみられるコンテンツを考えているのですが、まさにその取り組みに近いことができそうでした。
農園×テクノロジー=???
ペットボトルのようなものに水を入れて、キャップ部分に使えるデジタル機器とmicrobitをつなげて自動で散水できるようにする。ウェブカメラや湿度計とPCやスマートフォンを接続すれば、特に何もしなくてもしいたけは育ち、モニタリングも可能。そしてそれが比較的簡易にできるのだろうと言います。
僕はそういうことが得意ではないため、できるひとからすれば簡単過ぎることかもしれませんが、それはぜひチャレンジしてみたいということで、これから開発をしていこうと思います。ジョブトレ生の何名かに農作業のイメージを聞くと、農作業の洋服に着替えて、田畑で汗を流すというものです。確かにそれはそうで、僕自身も以前は結構な頻度で立川の農家さんのお手伝いに行きました。身体を動かすのは好きなのでどろどろになるけど気持ちいいんですよね。
ただ、外で肉体的な負荷の高いものを楽しめるひとばかりではありません。しかし、今回の会議でも、その発展形としてきのこでないものもできるでしょうし、作物に限らずに一度システムを作ってしまえば、あとはモニタリングしていればいいだけということもできるかもしれません。
長男は楽しみながら毎日水をあげ、にょきにょき出てくるしいたけに一喜一憂していましたが、夏休みのあさがお観察では朝の水やりと何個花が咲いたかをずっと記載しています。たまに忘れそうになることもあります。
しいたけ栽培の自動化が実現したら、来年の夏は一緒にやってみたいなと思います。
理事長
工藤 啓