育て上げブログ

2018年05月10日

わが子が5月病かな?と思ったら


ゴールデンウィークも終わり、新緑の美しい爽やかな季節を迎えています。
五月晴れのように、いつも晴れやかな気分で過ごしたいものです。
結の支援スタッフのきたです。

そんな気持ちよい日々…となればよいのですが、「わが子」には暗雲立ち込めている…という方からのご相談をいただきます。

「5月病じゃないの?」

順調に新しい生活を始めたと思っていたわが子が、急に「会社に行きたくない…」と言い出して…なんてこともあります。「5月病じゃないの?」と思って、いずれ戻るだろうと流しがちですが、本当にそうでしょうか?

大学・高校から社会人となった環境の変化は大きなものです。業務内容に不満はなくても、人間関係や会社風土が合わないことも少なくありません。でも、せっかく入った会社だから…と頑張りすぎてしまっていて疲れが出てきているのかもしれません。


(図:仕事が合うかどうかよりも人間関係や雇用条件が離職原因として多い)

また、「学校に行きたくない」なんて子もいるでしょう。長めのお休みの後は、不規則だった生活を戻したり、勉強がしんどくなったり、場合によっては会社と同じように人間関係に悩むこともあるでしょう。

実はこの時期に不登校になる子どもは夏休み明けに次いで多く、つまずきやすい時期でもあります。


(図:いつ不登校になったかを季節ごとに区切ったグラフ)

 

「私の育て方が悪かったの…?」

真面目な親御さんであるほど、責任を感じてしまいがちです。でも、環境が変わって思いもよらないことが起きるのは決して育て方が悪かったせいではありません。ご紹介したように、この時期に歩みを止めてしまうのは決して珍しいことではないのです。

まずは、自分を含め、誰かを責めるのではなくて、まずはわが子のことをよく見てあげてください。

「わが子」のことが気になるのは当たり前のこと。
動きの止まった「わが子」を見ていると、この状態が一生続くのでは…と焦ります。けれど、動きのないように見えても、心の中では、らせん階段を上るように、ぐるぐると回りながら、少しずつ前に進もうとしているはずです。

そんな「わが子」を無理に急がせるのではなく、理解者として見守ることが大切です。そして、ときには手を差し伸べて「話を聞く」時間が必要な場合もあります。葛藤にひとりで向き合わせるのではなく、伴走する気持ちでお話を聴くことで、気持ちが楽になっていくこともあります。

それでも困ったときには、いつでもご相談くださいね。私たちも混ざって三人四脚で向き合っていきましょう。

母親の会「結」
相談員 きた
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