5・6月にお知らせした健康促進プロジェクト。これまでセミナーやチェック当日の様子をお伝えしてきました。
※「【第二弾】ジョブトレ健康チェック実施しました!」はこちら
今回は、健康チェックの結果として判明した若者の健康状態について、それから今後の取り組みについてご紹介します。
この健康チェックは、日々ジョブトレ受講生と同じ時間を過ごす支援員の声から生まれました。
「働き続けるために、もっと自分のからだのこと、健康のことを意識した生活をしてほしい」
「そのために就労支援として何ができるだろう?」
学校にも職場にも属していない若者は健康診断の機会もないのではないか。
そこで、まずはその機会を作り、結果をもとに健康促進に取り組んでいこうとチェックを始めました。感覚値として支援員が持っていたジョブトレ受講生の健康状態や健康意識。それが初めて客観的に明らかになりました。
以下に、健康チェックとアンケートの結果の一部を紹介します。
◎健康診断未受診者の多さ◎
⇒健康診断未受診率(健康診断を過去1年以内に受けていない割合):86.7%
※平成26年国民栄養・健康調査では20代30代の健康診断未受診率は男性28.2%、女性43.6%
◎肥満・痩せ・高血圧が多い傾向◎
⇒同年代の全国平均よりも、肥満、痩せ、血圧が高い人の割合が多い。
※肥満・痩せはBMIによって判別。
ジョブトレ 受講生 | 全国 | 全国との差 | |
肥満割合 | 35.5% | 18.2% | +17.3% |
やせ割合 | 16.1% | 13% | +3.1% |
高血圧割合 | 22.6% | 2.5% | +20.1% |
◎健康に不安を抱える人が半数◎
⇒健康チェックを受けた30人中15人、半数が「健康に不安」と回答。
◎食生活・運動習慣に改善の余地あり◎
⇒・休日は家でゴロゴロする、じっと座っていることが多い人が7割以上。
・食べるのが早い、忙しくて食事を簡単に済ませてしまう人が半数以上。
・普段「副菜」を食べる機会が少ない人が8割以上。
◎飲酒、喫煙習慣は少ない◎
⇒吸わない人が8割以上、(ほとんど)飲まない人が7割以上。
肥満や高血圧の方、食生活の偏りや運動習慣の乏しさが見られる方が、やはり一定数いることが分かる結果でした。
こういった結果を踏まえて、ケアプロ様が実施されたセミナーでは、看護師のアドバイスのもと、各受講生が「今日からできること」を小さなカードに書き込みました。それぞれ、普段あまり意識しないことに頭を悩ませていましたが、「ジョブトレから駅までの移動は早歩き」など、自分にできることを意識したよい目標を掲げていたりしました。
ジョブトレとしても、一人一人の健康への取り組みを応援するべく、運動・食事を意識したプログラムを導入していきます。食習慣や体形・血圧は一朝一夕で変わるものではありませんが、「働き続ける」ための基盤をジョブトレで一緒に作っていけたらと思います。
若年者就労基礎訓練プログラム・ジョブトレ
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