「お金と仕事」をテーマに、高校生に将来を考える“きっかけ”を提供する、若者の無業化予防のための金銭基礎教育プログラム「MoneyConnection®」。
前回4月のブログでは、「『仮の人生』を過ごしながら『お金と仕事』を考える」と題して、「プログラムの仕掛け」を切り口にご紹介しました。→ https://www.sodateage.net/5693/
今回は昨年度の実施結果を、関わってくださった方々の声を交えてご紹介します。
■これまでの実施実績
MoneyConnection®は2006年度から提供を開始し、10年間の累計では全国709校、約95,000人にプログラムを提供してきており、今年度中に累計受講者数10万人を突破する予定です。昨年度は受講者数12,078名、実施高校数107校にプログラムを提供しました。
実際にプログラムを活用された先生、受講された生徒の皆さんからつぎのような感想をいただきました。
■先生の声
「現実的な意味で、お金について関心を持って話を聞いていた。」(全日制)
「生徒はそれぞれ内側ではいろいろと考えている。けれど、それを言葉にしたりするきっかけがなく、学校はそのあたりに苦労している。このプログラムは、漠然と考えていることを、自然と言葉にしたり、表現したりすることができるプログラムだと感じた。」(定時制)
■生徒の声
「一日の自由時間が働くとすごく少ないことを知って、すごくあせった。収入の事しか頭になかったけど、お金と時間の両立が大切なことなのだと改めて思った。」(全日制・女子)
「お金の話だから難しい授業かと思ったけどわかりやすくて将来のイメージをもてた。」(全日制・女子)
「胸に刺さったのは自分の進路をよく考える必要があること。きちんと今の現状に向き合わなければならないと思った。」(定時制・男子)
授業の様子はこちらのリンクからご覧いただけます。
→ http://moneyconnection.jp/?page_id=326#20151118
このようなプログラムへの評価や感想をいただくことができるのは、本取り組みの趣旨に共感し、活動くださる社会経験が豊富な認定講師の皆さまの日頃からのご準備やご尽力があればこそだと感じています。最後に、プログラムの運営・普及の担い手となる、MoneyConnection®事務局が認定する講師の方の声をお届けします。
■認定講師の声
「経済的に厳しい家庭環境の元で通学している多くの生徒さんに出会いました。フリーターのカードを見つめ、『どうせダメだもん』と諦めが先に立っている子。暮らし方カードを引いた際に、『親みたいになりたくない』とつぶやく子。マネコネを通じて私には何ができるのでしょう。これからも切磋琢磨していきます。」
(2015年度認定講師 宮本 由美子さん)
認定講師の方々は、様々な生徒達にどうやったら前向きに参加してもらい、少しでも将来をリアルに考えるための気づきを提供できるか、日々工夫を重ねていらっしゃいます。
出張授業の現場にひとつとして同じ状況はありません。それを前提によい授業運営を目指してチャレンジし続ける、そうした講師の存在に、11年目を迎える金銭基礎教育プログラム「MoneyConnection®」の実績は支えられているのです。
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本プログラムの担い手となってくださる認定講師の養成講座を以下の日程で開催します。
リアルな社会についての情報提供者として、様々なバックグラウンドをもった社会人の皆さまのご参加をお待ちしております。
■2016年度第3回(東京開催)講師養成講座(7月30日(土)基本編、31日(日)実践編)
お問合せ・お申込み: http://www.kokuchpro.com/event/mckouza2016_03/
※お申込み締切:7月18日(月)08:59
■2016年度第4回(大阪開催)講師養成講座(8月6日(土)基本編、7日(日)実践編)
お問合せ・お申込み: http://www.kokuchpro.com/event/mckouza2016_04/
※お申込み締切:7月25日(月)08:59
MoneyConnection(r)ホームページ http://moneyconnection.jp/
育て上げネット教育支援事業 https://www.sodateage.net/service/education/#start