腕時計が止まってしまったら、その原因は何でしょうか?
よくある原因としては、「電池切れ」や「油切れ」のほか、
回路不良や歯車のサビ、軸の傷みといった「パーツ不良」があるそうです。
時計屋さんは原因に応じて、電池切れの場合は電池交換、
油切れのときは、オーバーホール(分解洗浄)、
パーツ不良の場合はパーツ交換を行うことで、
時計本来の機能を取り戻します。
サポステには、‘就労が止まった状態’の若者が訪れ、その原因も様々です。
働き始めるために、どんなサポートが必要かも異なりますから、
当然、サポステの利用方法や就労に向かうペースも異なります。
Nさんが働けなかったのは、体調不良のためでした。
働けそうな状態にまで回復してからも、「就職しなければ」と思いながら、
具体的な行動を取れずにいたそうです。
サポステの利用を開始した頃は、体調への不安もあり非常に慎重だったNさんですが、
無理のないペースから利用を始めて、徐々にチャレンジが必要なプログラムにも参加し、
働く力を取り戻していきました。
サポステを利用してお仕事に就かれた方へのアンケートに答えてくれた
Nさんのコメントを、ご本人の了承を得て以下にご紹介します。
〔ちょうふサポステアンケート Nさん 男性 30歳〕
現在の仕事について教えてください
会社から委託を受けてシェアハウスの内装構築の仕事をしています。
電気水道ガスのチェック、家具や備品の組み立てと設置、家電搬入の立会いなど
物件の基本設備以外に何も無い状態から、生活が始められる状態まで仕上げる仕事です。
今の仕事のどのあたりが自分に合っていますか?
自分のペースで仕事ができるところと体を動かして仕事をするところです。
納期は決められていますが、その間で自由に時間をやりくりできるので
出退勤時間や休日などが自由に決められます。
また基本的に一人で行う仕事なので、誰かに気を使うことなく
自分のやり方、自分のペースで作業ができるところが自分に合っていると思います。
就職活動を始めるまでにどのくらい時間がかかりましたか?
体調不良のため働けない期間が4年ほどありました。
働けそうな状態にまで回復したので、自分なりに活動を始めてはみたものの続きませんでした。
それから実際にサポステに登録をするまでに大体2年ぐらいかかりました。
サポステはどのように知りましたか?
病院の先生から紹介してもらいました。
サポステ利用前はどんな状況でしたか?
ハローワークに行っても続かず、自分のやりたいことは何か?
出来る仕事は何か?など漠然と考えてはいましたが、
就労に向けた具体的な行動は取れずにいました。
サポステを利用して良かったことは?
たくさんありますが、何より良かったことは相談員の方と二人三脚で
就労に向けて進んでいけた事です。
自分の今までの経験や考えていることなど、
面談を通して話を丁寧に聞いて下さった事でとても安心できました。
また面談を繰り返していくなかで今の自分の状況や希望などの考えを
確認、整理することができました。
その上就労に向けた様々な講座が用意されていたのも大変役に立ちました。
パソコン講座やビジネスマナー(社会人講座)、職業適性セミナーなどを受講することで
働き始める事への不安な気持ちも段々と解消されていきました。
ビジネスマナーに対しては、漠然とルールがあるんだろうな、と思っていたのですが、
講座を受けて具体的にやり方が分かって安心できました。
パソコンも一通りやったことはありましたが、改めて基礎をおさらいできたことで、
自信を持って履歴書を書けるようになりました。
特に「ホンキの就職」講座では実際に応募することがプログラムに組み込まれているので、
就労に向けて大きく一歩踏み出すきっかけになりました。
面接の練習を何度もできたことで、面接に対する不安が軽減されましたし、
同じ段階にいて一緒に進められる仲間がいたことも大きかったです。
サポステの印象は?
信頼できる相談相手という印象です。
就職活動をするのはあくまで自分自身なのですが、
サポステはそれに寄り添い疑問や不安を受け止めて、次に進むべき方向を示してくれました。
またスタッフの方々の優しく丁寧な対応に安心感と信頼感を覚えました。
これから利用を考えている方へ一言お願いします!
就労について何でも相談できる人がいるというのはとても心強い事です。
就労に向けて何か不安を抱えている人や、行き詰まりを感じている人には
サポステがきっと役に立つと思います。
同じ立場の人達と一緒に講座を受けるだけでも一人ではないんだと感じることができるし、
面談や講座の受講を通じて様々な気付きや新しい視点がもてるようになると思います。
それぞれの人に合わせてそれぞれのサポートをしてくれると思うので、
安心して利用してみてください。
Nさんはサポステに来てから、就労に向けて大きく前進しましたが、
体調不良で働けなかった間にも、少しでも状態を良くしようと
自分で本を読んだりしながら、備えていたそうです。
そうやって蓄えた力が、再び動き出す原動力になったことは間違いなさそうです。
腕時計が止まったら、時計屋さんに持ち込んで修理を依頼するように、
「就労」が止まったらサポステに相談を持ち込んでみてはいかがでしょうか?
ちょうふ若者サポートステーション
https://www.sodateage.net/yss/chofu/