若年者就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」です。
「仕事をしたいけど自信がもてない」
「続けられなかったらどうしよう」
働くことに不安を抱え、最初の一歩を踏み出せない状態からジョブトレに参加して、「どうなるか分からない。けど、やってみよう!」そう思えるようになったA君の挑戦をご紹介します。
ジョブトレに来る前のA君は、仕事がうまく続かず、就活もやめてしまった状態でした。「このままではいけない」という気持ちはあっても、なかなか動き出すことができずにいたと言います。
そんな中、最初に利用した支援機関のプログラムで「物産展」を開催し、お客さんに商品を勧めたり並べる体験をして、品出し業務に興味を持つようになりました。「こういう仕事をしてみたい」「でも仕事として出来るだろうか」本当に仕事としてやれるか確認するため、彼は西友パックを利用して、ジョブトレに参加することになりました。
西友パックは低所得世帯の若者を対象としたもので、ジョブトレと西友でのインターンがセットになっている3ヶ月間の短期プログラムです。インターンに行く前にジョブトレで1ヶ月間程度、仕事の基礎を学びます。
最初は緊張していた様子のA君でしたが、ジョブトレに通い始めると、「楽しくて、積極性が増えた」という彼の発言の通りに、持ち前の明るいキャラクターを発揮し、誰よりも大きな声で挨拶をし、笑顔もどんどん増えていきました。
スタッフから、分からないことは自分だけで判断せず相談・確認をするように言われ、質問することを意識して作業に取り組むようになりました。そんなA君の変化をスタッフが感じ始めた頃に、いよいよ西友でのインターンが始まりました。
インターンは顔合わせと最後の挨拶時はスタッフが引率しますが、それ以外は基本的に1人で参加します。スタッフはいつでも連絡してきてね!と、見守りに徹します。短いようで長い5日間、晴れ晴れとした顔で帰ってきたA君。
A君に話をきくと、西友では9時から16時までフルタイムに近い時間で、倉庫から商品を持ってきて、売り場に補充していく品出し作業を行ったそうです。商品の場所を覚えて補充していくこと、唐突にお客様から質問された時の対応は大変だったと話してくれました。しかし、ジョブトレで質問を意識してしごと体験を行っていたからか、周りの社員の方々にどんどん質問することができたそうです。「質問が億劫に感じなくなった」と嬉しそうに教えてくれました。
写真は、インターンを終えて店長さまから表彰をいただいている所です。
今までは後ろ向きな気持ちで仕事をしていることが多かったと話すA君でしたが、大変でも「出来るかもしれない」と思え、楽しんでいる自分を発見できたようでした。自分が心を込めて並べた商品を、お客様が手にとっていく姿を見て、嬉しさとやりがいを感じ、「ありがとうございます!」と言いながら、心の中でガッツポーズをしたそうです。
いま、A君は……。
品出しのような仕事ができる職場を探したいと就職活動を意欲的に始めています。
「どうなるか分からないけど・・・ひとまずやってみよう。挑戦しようと思っています」
「これもインターン効果ですね!」と笑いながら話すA君。
一つの経験が大きな自信となり、成長に繋がり、次へと繋がっていくことを側で見ていて感じます。
大変だったら戻ってくればいいから、やってみないと分からないし、ひとまずやってみよう!
そんな気持ちが大事なのかもしれない、と感じました。
最初の一歩……勇気を出して一緒に踏み出してみませんか?
若年者就労基礎訓練プログラム・ジョブトレ
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