育て上げブログ

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2022年06月10日

「ひきこもり大規模調査」の記事を氷河期世代支援を担当するスタッフが読んで


社会全体で孤立・孤独の話題が絶えません。

私たち育て上げネットでは、そんな方々とつながりをつくるために「オンラインでの就労支援」を行っています。
アトオシ・オンライン という若年層向けのものや、就職氷河期世代を対象にした、シャフト・プログラム をはじめ多くのものはスマホやパソコンからご利用いただけます。

体調が不安定でも、電車に乗れなくても、さまざまな課題があっても、オンライン支援であればつながれる・今の自分のまま話ができる・・・と「相談」の敷居を下げたいという想いで取り組んできたいま、全国各地の若者とつながることができました。

 先日、オンライン支援の 立川市就職氷河期世代支援「シャフト・プログラム」の一環で「40代はじめてのHP(ホームページ)作成入門講座」を企画しました。立川市の広報誌に募集情報を掲載したところ、2日後には10名の定員がすぐに満杯に。ここ数年で一番の反響でした。
お申込みされる方のほとんどが近隣に住む40代女性でした。

そんな状況に驚いているとき、ちょうどこの記事を見つけました
“ひきこもり” 初の大規模調査 見えてきたものは | NHK

 ―女性の孤独が男性を上回る
―その年代は40代が最も多い
―求めているのは「就労に向けた準備、アルバイトや働き場所の紹介」、「短期間でも働ける職場」
とあります。 


(画像:NHKの記事より抜粋)

「40代から始めるHP作成入門講座」は40代の女性にどのように響いたのでしょうか。記事を読みながら考えていました。

 実は「40代から始める〇〇講座」はシリーズものです。

これまでも動画編集などの専門スキルの講座を開講してきました。
そのときにもやはり、あっという間に講座は満席になり、女性が大半を占めていました。

 そんな彼女らと講座の後にじっくりとお話しをしていくと、実は「HPや動画編集を仕事にしたいと思っている人ばかりではない」ということが分かったのです。
何かしらの自信をつけたい、何かを学ぶことで「自分でもできるんだ」という達成感を得たい。そんな願いがありました。

私たちはこの講座を「超入門」と位置付けています。受けたからといってその仕事に就けるということはありません。私たち自身、専門家ではないですから、お伝えできるのはわずかな技術の入り口に過ぎません。

あるとき、仕事にならない技術を教えることに「無駄」と言われたことがあります。傍から見ると「取るに足らないこと」かもしれません。でも、そんなことが自信につながり、孤独じゃないという安心感や人を頼ることの大切さを感じていただける機会となっています。

おかげさまで、6月のHP作成入門講座は満席になってしまいましたが、「アトオシ・オンライン」「シャフト・プログラム」では、今後も「好き」や「できそう」と思えるきっかけになるプログラムを提供していきます。

 わたしたちは、働くための一歩になるよう、これからも伴走を続けます。

 育て上げネット
オンラインプログラム担当スタッフ


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