コロナ禍の影響は、若い世代の仕事にも影響を与えています。コロナ以前からも、失業は収入を失うだけでなく、若者の自信を喪失させてきました。それに対して「自己責任」という言葉を突き付けられることも多々ありました。
しかし、コロナ禍が襲った影響において、企業の業績悪化や事業停止による失業は、さすがに自己責任の言葉を投げつけられることは多くありません。あくまでも、いまのところは。
コロナ失業をしたある女性の言葉がここにあります。
「わりと長く働いていたのに、そこも続けられなくなって何かすごく自信を失いました」 (E・Sさん)
2020年春から1年ほど、地元の家具店で働いていた男性は、コロナ禍の影響により、仕事を失い、そして誰の責任とも言えないなか、彼女は自信を失い、しばらく動けなくなりました。
こちらの動画は、そんな彼女がこの数か月で身に着けたスキルを活かして製作した動画です。ネットとメールをするくらいであった彼女が、週3日ほど、4か月のスキル習得プログラム「ステップ・キャンプ」を通じて得たものはスキルだけではありません。
就労支援は、そのひとに合った「働く」を一緒に考え、その実現のために伴走するものであり、そこには支援者だけでなく、たくさんの協力者、応援者が存在します。スキルだけではなく、「つながり」や可能性も形成できるのが就労支援の特徴です。
以下には、彼女と彼女とともにあったひとたちのストーリーがまとめられています。
PR TIMES STORY
『無業の若者が「自分のお部屋」に居ながら手に入れた、ITスキルと心の元気。手を差し伸べた若き起業家は、社会貢献の可能性に夢を抱く』
新しいスキルを習得し、これからの「働く」に向かうきっかけはたくさんあります。ステップ・キャンプが選ばれやすいのは、動画編集、WEB制作、VBA自動化という、仕事のみならず、基本を身につけておけば損はないスキル習得をベースにしているからでしょう。
特に、育て上げネットでは、Adobe Creative Cloudを搭載したPC、通信環境としてのWi-Fiを無料で貸し出しています。参加する若者にとって、オンライン/オフライン環境のみならず、学習のために必要な環境の付与は、やってみようというきっかけになりやすいです。
オンラインでも参加ができることから、若者自身が申し込まれるだけでなく、若い世代をさまざまな形で支え、応援している全国のNPOや支援施設から情報を得て参加する若者もいます。
また、疑似的な業務環境を作る「ワークサンプル」という手法は、スキルを身に着けるに留まらず、実際に受注したらどのようにクライエントから仕事を受けるのか。フィードバックや、「ここをもう少しこうしてほしい」という要望をもらうのかを体感できる、その領域で働いた経験のない若者に評価される手法でもあります。
嬉しいことに、身に着けたスキルを上記のようにアウトプットすることで、実際の仕事につながるケースも出てきました。私たちを応援してくださる企業さまへのインターンシップや、採用につながる合同企業説明会のみならず、実際に自らのスキルを評価して業務発注を受けられるケースは、いまの社会で求められるスキルの一端なのだと考えます。
育て上げネットでは、正社員など雇用される「働く」だけでなく、そのひとに合った「働く」を実現するための就労支援を行っています。雇われるためにどうならなければならないかではなく、そのひとに合った「働く」を選択できる機会を創っています。
私たちは、若者の才能、可能性を応援しています。若い世代を応援することは、私たちの未来を創ること。たくさんの応援者とともに、若い世代を支えます。
理事長 工藤啓