育て上げブログ

オンライン結

2021年03月22日

「学校辞めたい」と言われたら


菜の花のじゅうたんが見事になり春の訪れを感じます。結のキタです。

毎年この季節になると、子どもの大学休学や中退に悩むご家族からのご相談を多くいただきます。

最近はコロナ禍の学校生活の変化や収入の減少による金銭的要因など、いままでにはなかった悩みが増えてきています。
今回は、大学生活での孤立に悩み、新たな選択をしたご家族のエピソードをご紹介します。

すみれさん(仮名)は昨年4月にから親元を離れた大学新生活をスタートしましたが、コロナ禍の生活は想像していたキャンパスでの生活とはまったく異なりました。

すみれさんの大きな負担になったのはパソコンやスマートフォンから参加するリモート授業。パソコンに向かい、教授の言葉を一語一句漏れないようにメモをとる、チャットで反応を求められても、タイピングも不慣れで時間がかかってしまう。

大学側の方針でレポート課題も平時より多くなっていたそうです。新生活早々に学校に行けなくなったすみれさんは、わからないことあっても頼れる友人をつくる機会すらなく、ひとりぼっちでした。

慣れないリモート授業、想像もしていなかった大学生活、そして初めての一人暮らし。すみれさんは、精神的に追い詰められていきました。

後期が始まると、無気力感から朝起きあがれなくなり、生活も乱れていきました。勉強も生活もままならなくなっているのにも関わらず、周りが相談できなかったのは生来の頑張り屋の性格もあったのかもしれません。

ご家族の方が異変に気付き、迎えにいったときにはうつ状態になっていました。これ以上の悪化を防ぐため、実家に帰りこれからのことを「結」で考えることになりました。

すみれさんの想い、ご家族の想いを話していただき、今は本人の健康を何よりも優先し、「休む」選択をしました。


 

コロナ禍の影響以外にも、大学生活を思うように続けられないことがあると思います。そんなとき、「家族に相談する」とは子どもにとって簡単なことではないようです。

もし、子どもに「大学を辞めたい」と言われたらどうしたら良いのか?
子どもからの突然の申し入れに動揺するのは、当たり前のことですが、話し合いの場で意識すると良い関係が築ける、NG行動と、OK行動をお伝えしたいと思います。

子どもを追い詰める7つのNG
1、 親の価値観・正論だけを言ってしまう
2、 子どもの言うことを、否定・避難・批判する
3、 子どもを置き去りにして、親が問題を解決しようとする
4、 将来の自立が心配なあまり、解決を急ぎすぎる
5、 言い返されるのが怖くて子どものことを腫れ物扱いし、親の思いが伝えられなくなる
6、 子どもを「強く」しようと、叱咤激励する
7、 どうして良いかわからないという、親の強い不安が子どもに伝わる

良好な関係を築く5つのOK
1、 今までの頑張りをとにかくねぎらう
2、 努力だけでは超えられない壁を前に、大変な思いをしていることを受け止める
3、 子どもの考えていることを丁寧に尋ねていく
例えば「あなたは、どんなふうに考えのか教えてくれないかな?」
4、 一緒に考えていこうという協力体制を伝える
5、 子どもから理不尽なことや、想定外のことを言われたときにも、いったんその言葉は受け止めてから、親の考えを伝える
    例えば「なるほど、あなたは○○と考えていたのね」「私は、・・・してほしいのだけど、やってもらえるかな?」

子どもが困難な状態に陥ったとき、「家族」は身近な応援団になることができます。
「困った子」ではなく、「困っている子」と視点を変えると、良好な関係を築く近道になります。

でも、子どもとの関係は長い時間をかけて積み上げられたもの。簡単に変えることはできません。「結」は第三者の視点から家族の関係性を変えていくお手伝いをします。
子どもが、家族みんなが笑顔で過ごせる毎日を築かれることを心から願い、応援しています。

「結」が目指しているのは、かかりつけ医のように、時間をかけて家族を見守る存在になること。一緒に作戦を練っていきますので、ぜひご連絡ください。

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キタ

 

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